森林と林業を学び地球のエキスパートへ!!
森林は、その産物で私達の生活を豊かで快適なものにするのをはじめ、国土を守り、環境を保全し、水資源をかん養するなど人々の日常生活の安定に役立っています。
その森林が期待される役割を十分に果たすには、必要な時に必要な人手を加えて管理していくことが欠かせません。
森を作り、いきいきとした森林を守り育て、森の恵みを受けるために森林では、いつどんな作業が行われているのでしょうか。(林業労働力確保支援センター全国推進協議会資料より)
1・2・3月(主伐・間伐・地こしらえ)
主伐は植林してから40年以上経つと、木材として活用できる大きさになります。
そのような立木を伐採する作業を言います。伐採は秋から春までの期間に行うのが一般的です。
樹木の水分が少なく、雨も比較的少なく空気も乾燥していて、品質の高い木材を送り出すのに適した季節なのです。
地こしらえは立木を伐採した跡地を整理して、苗木を植えられるように準備をする仕事です。2月から3月にかけて行われます。
再び活力ある森林に育てるための第一歩の仕事と言っていいでしょう。
11・12月(間伐)
間伐を行う季節です。植えつけた苗木が生長して、枝が混み合うようになると、健康な樹木に育たなくなりますので、適当に間引きして活力のある森林に育て、良質の木材を生産するための大事な仕事です。
間伐をして、森林の中に太陽光線が入るようにしないと、枝打ちと同様に下草が生えなくなり、長年にわたって培われてきた栄養分に富んだ表土が流され、森林の公益的機能が著しく阻害されます。そのため、植林後25年間ぐらいまでは間伐を行う必要があります。
最近は、まとまった面積を一斉に伐採しないで、間伐を繰り返し、伐採した根株のそばにすぐ苗木を植える方法がとられるようになってきました。
9・10月(除伐、枝打ち)
除伐作業と枝打ちの季節です。除伐は植え付けた苗木の生長を妨げたり、健全に成長しそうもない立木を取り除いて、活力ある森林に育てるために欠かせない仕事です。
枝打ちは、質の良い木材を生産するために必要な仕事ですが、同時に森林の表土が流れ出して、下流の川底を埋めないために欠かせない大事な作業です。
若い樹木は成長が旺盛ですから、枝や葉が沢山ついて、森林の中に太陽の光線が入らなくなり、雑草などが育たないため肌を露出してしまい、雨で表土が流されてしまいます。また、立木そのものも太陽光線を十分に受けられなくなり、線香のようにもろくなり、雪や風で折れたり倒れたりしますので、余分な枝を切り落とすことが大事なのです。
6・7・8月(草下刈り)
梅雨から夏にかけて雑草が生い茂り、植林した苗木を覆ってその成長を妨げ、場合によっては枯らしてしまうこともあります。そこで雑草やクズやフジのつるを取り除いて、苗木がすくすく育つようにします。暑い季節の作業なので、汗びっしょりになりますが、緑の空間を吹き抜ける風が心地よく、汗そのものもそれほど嫌悪感がないのは、山仕事の特色と言っていいでしょう。
4・5月(植え付け)
植え付けです。苗木の根が活動を始める時期で、根付かせるのに適しています。小さな苗木に大きな夢を乗せて、一本一本丁寧に植えてゆきます。雪の多い地方では秋植えといって、10月から11月にかけて、植林するところもあります。
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