加工工場
加工工場について
出雲市朝山町にある加工工場は10,181m2の敷地に丸棒加工施設、木材薬液注入施設を整備しています。この工場は、間伐材や島根県産材を中心とした木材の付加価値を高め、有効的な利用を図るための機械設備を備えています。
丸棒製造

間伐の推進により間伐材の活用を図るため、合併後初めての新規事業として平成11年12月に丸棒加工機械設置を計画し、翌年2月から公共土木資材を中心に造園資材、公園設備・遊具として間伐材の丸棒加工生産を行っています。

また、平成16年12月には、間伐材の中丸太専用の円柱加工機を導入し、主として公共施設の木柵や階段工などの加工生産を始め、これらの事業を展開し、販路の拡大に努めています。
この丸棒加工機械は間伐材の樹皮を削り落し全自動で均一な円筒型に加工するもので間伐材を多用途に利用しやすい資材として提供しています。地元で伐り出された間伐材を森林組合が買い受け、丸棒の生産販売によって事業の拡充強化と間伐の推進に努めています。
なおこれらの製品は園芸用の杭などとして1本単位でも販売しています。
また、当工場では併設の機械設備により優良木材保存剤として(社)日本木材保存協会から認定され、JAS において使用が認められている薬液「タナリスCY」および「モクボーAAC」で木材に加圧注入処理を施 して耐久性を高めた製品を作ります。
木材防腐
木材保存処理(防腐・防蟻処理)とは、腐朽やシロアリなどによる木材の生物劣化を防ぐために、木材保存剤である防腐・防蟻剤を用いて耐久性を向上させる技術です。
出雲地区森林組合加工工場では、「タナリスCY」と「モクボーAAC」の2種類の薬剤を用いて防腐注入処理を行っています。
タナリスCYとは
タナリスCYは、安全性の高い銅化合物・シプロコナゾールを主成分とする環境に配慮した低毒性の加圧注入用木材防腐、防蟻剤です。
主成分 | 銅化合物及び有機物の抗菌剤シプロコナゾール |
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主な用途 | 住宅建材(土台、柱など) 土木用外構材(丸棒、杭など) ウッドデッキ ガーデニングなど |
耐久性 | 通常の屋外での耐久性は無処理材の3~5倍長くなります。 |
色合い | 淡い緑色(モスグリーン) |
モクボーAACとは
モクボーAACとは、DDAC(ヤシ油を原料として製造された天然物由来成分)を主成分とし、重金属を含まない加圧注入用木材防腐、防蟻剤です。
主成分 | DDAC(ジデシルジメチルアンモニウムクロリド) |
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主な用途 | 住宅用資材(土台、下地材など) 土木用外構材(遊具、木橋など)園芸用資材など |
耐久性 | (独)森林総合研究所で行った野外杭試験において、10年以上の対応年数が示されています。 |
色合い | 無色 |

