Izurin
事業紹介

地籍調査事業

GPSを使って山林の一筆地調査を行っています
*GPSによる地籍調査
GPSによる地籍調査

■地籍調査とは?

 人に「戸籍」があるように、土地にも「地籍」があります。

 地籍調査は、国土調査法に基づき、一筆ごとの土地について、所有者等の立会いのうえで「土地の境界等」を調査確認するものです。  

 この調査の成果は、事業実施者である市が国の承認、県の認証を経て、法務局に送付されます。これにより土地登記簿の記載が改められ、又、備え付けの新しい地図となります。


 

  ■地籍調査の必要性

 現在、法務局(登記所)に備えてある地図の多くは、明治時代の地租改正によって作られたもの(公図・字切図)で、境界、形状などが実際の土地の状況に合わないものがあり、又、登記簿の面積も正確でない場合があります。

 最近、山林所有者の山への関心がうすれることにより、山林の荒廃化が進み境界も不明確になり、山林の施業管理にも支障が出ています。

 地籍調査は、この様な現地と公図、登記簿との不一致を解消し、個人の財産を明らかにすることはもとより、土地に関する様々な施策の基礎となるものです。

 現在、森林組合では出雲市より1部の業務委託を請け、市と共に旧出雲市・平田市・佐田町地内で一筆地調査(土地の境界確認等)を行っています。

 


 

■森林組合が地籍調査を行う経緯

 平成12年度から、地籍調査の外注化にともない、現地調査(一筆地調査)について外注を受けることになりました。 この理由としては、森林組合は市内全域で森林施業を総合的に網羅していることから、土地境界や、所有者に精通していると同時に、土地所有者との信頼関係もあり地域住民の協力も得られることがあげられます。                                           

 現在では、調査員の多くが『社団法人 全国国土調査協会』による地籍主任調査員の資格認定を受けて業務にあたっています。

 


*地籍調査事前説明会
地籍調査事前説明会

■地籍調査の流れ

準備調査作業

出雲市より借用した法務局備えつけの土地登記簿、公図、測量図など土地に関する資料をもとに、調査素図(現地調査資料)を作成します。 

関係者への説明

調査を行う地域の関係者に調査の内容、必要性等について事前の説明会を行います。

一筆地調査

一筆ごとに、土地所有者、隣接地所有者等の立会いを求めて境界を確認し、双方の合意の上で境界杭を設置します。 また、所有者、地番、地目なども合わせて調査します。特に山林地の筆界確認作業は、地形が急竣で樹木等の繁茂する中で広大な範囲に及ぶ所が多く、その中で位置確認をしながら作業を進める必要があります。このため、GPS器機等を使用することにより、精度のよい効率的な調査図を作成できます。

成果の閲覧・確認

一筆地調査を実施した翌年、地籍簿案を作成し、閲覧をしていただきます。


 

■地籍調査の効果

 

土地の明確化…

地籍調査により土地の正確な位置が判り、自分の財産を守り、境界紛争などを未然に防ぐことができます。

森林施業の円滑化 

境界の明確化で、森林の状況把握、隣接所有者の把握もしやすくなり森林の施業管理もしやすくなります。

所有地の現地確認 

地籍調査がしてあると、境界が座標値と結びついているので、万一所有林の所在位置が判からなくなっても、地籍図面により、現地で必要な区域をGPS器機により特定することが可能となり、着実な森林管理を行うことが出来ます。

迅速な災害復旧への対応…

地籍調査をしてあると境界が座標値と結びついているので、万一の災害で形状が変わっても境界が復元でき、迅速な対応ができます。